MENU

不妊症診療・不育症診療・避妊法

Infertility・RPL・Contraception

Infertility不妊症診療

1. 当院の不妊症診療

当院では医学的エビデンスに基づいた最先端の不妊検査、治療をご用意しておりますが、患者様のニーズに合わせて様々な対応をしております。まずは、気になることがありましたら、当院へご来院ください。

※ホルモン採血、基礎体温の確認、経腟超音波検査で卵胞評価を行い、夫婦生活のタイミングをアドバイス致します。体外受精が必要な場合は提携不妊専門クリニックへ紹介致します。

不妊症とは?

避妊をしないで、ある一定期間性生活を継続的にしているにも関わらず、1年間妊娠が成立しない状態を言います。

不妊症の原因と検査方法について

・精液検査

精子の濃度や動きを見るご主人のための検査です。

・超音波卵管造影検査

レントゲンを使わずに最新の造影剤を子宮、卵管に入れることで卵管が通っているか確認する検査です。

・AMH

卵巣年齢を推測する採血検査です。

・排卵障害

以前から月経不順や無月経を認めている方は、排卵日が不明な場合が多いので、基礎体温を1-2ケ月記載の上、ご相談にいらしてください。

・子宮因子

超音波検査で子宮や卵巣に不妊症の原因となる病気がないかどうかを確認いたします。排卵後の分厚くなった子宮内膜では確認ができない場合もあり、月経後に再検査したり、MRIを撮影する場合もあります。

・卵管因子

卵管の中が詰まったり、動きが悪くなったり(通常は蠕動運動と呼ばれるみみず様の動きをし、受精、着床の手助けを行っております)することで、不妊症になったり、子宮の外で妊娠するリスクが上がります。当院では最新の気泡を発生させるフェムビューという医療機器と超音波を併用することにより、卵管の詰まりを検査致します。

・男性因子

精子の数的な異常、動きが悪くなることで、膣内から卵管まで到達できず、不妊症になります。当院では精液検査やフーナーテスト、抗精子抗体の検査が可能です。以上があれば、人工授精をすることで、妊娠率が飛躍的にあがります。

・抗精子抗体

女性体内に抗精子抗体ができた場合、精子を異物と判断します。そうなると精子は動けなくなって、卵管膨大部にまでたどり着けなくなり、卵子と受精できなくなります。抗精子抗体陽性の場合は、提携体外受精専門施設へご紹介いたします。

・フーナーテスト(性交後頸管粘液検査)

排卵の時期に性交渉を持って、精子を子宮に運ぶ通り道である頸管粘液の中に精子が存在するかどうかを調べる検査です。また、頸管粘液検査は、排卵の時期に頸管粘液の状態を調べる検査でもあります。

・原因不明

上記検査を行っても異常が見つからない場合もあります。

不妊症治療

・タイミング療法

外来で諸検査を行い、排卵日の予測をし、夫婦生活のタイミングをアドバイス致します。基礎体温を記載の上、排卵日と思われるタイミングでご来院頂き、超音波検査で卵胞(卵子を含んだ水風船のような円形の構造物)を計測します。径18㎜以上の場合は排卵する可能性が高く、状況によっては院内で採尿していただき、排卵検査薬を行う場合もあります。

・人工授精(子宮腔内精子注入法)

精子を膣の奥の子宮口から子宮腔内に注入する治療法を言います。精子は子宮から卵管の膨大部と言われる腹腔側に近いところまで進行し、卵管に取り込まれた卵子と、全く自然に受精します。精液量が少ない、精子が少ない、精子の運動性がよくない、と言った精液所見が不良の場合に勧められます。また、性交障害がある場合や排卵期に元気な精子の上昇が子宮頸管粘液に認められない場合も勧められます。原因が明らかでないのになかなか妊娠されていないカップルも挑戦してみる価値があります。

RPL不育症診療

2. 当院の不育症、習慣流産(場合により反復流産)の診療

不育症とは?

不妊症とは違い、妊娠はするものの、流産や死産を繰り返す状態を不育症と呼びます。その中でも2回連続で流産となる状態を反復流産、3回以上連続して流産となる状態を習慣流産と呼びます。1回の独立した流産の頻度は15~20%であり、医学的には流産検査及び治療の対象にはなりません。しかし反復流産や習慣流産を経験された方は、不育症に対する検査や治療をした方がよいでしょう。
原因不明なことも多いですが、中には病気が原因となることもあるため、当院では患者様のご要望に応じ、不育症の検査や治療にも対応致します。

流産の原因

① 赤ちゃん側の染色体異常

夫婦の染色体異常や卵子、精子、受精卵、受精卵の細胞分裂する段階等で偶発的に起こる場合が多く、これらは「たまたま起こってしまった」異常で、次回の妊娠がうまくいくかどうかは無関係です。

② お母さん側
  • 甲状腺機能異常
  • 糖尿病
  • 黄体機能不全
  • 高プロラクチン血症等
  • 子宮の形の異常(双角子宮、中隔子宮、重複子宮、単角子宮など)
  • 子宮腔内癒着
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 抗リン脂質抗体症候群等の自己免疫性疾患、凝固異常(プロテインC欠乏症、プロテインS欠乏症、第Ⅻ因子欠乏症)
  • 夫婦の染色体異常
③ 両方

卵巣年齢を推測する採血検査です。

不育症の検査

甲状腺機能や糖尿病検査、抗リン脂質抗体症候群等の自己免疫性疾患、凝固障害や必要に応じて染色体検査をする場合もあります。中には保険で対応可能な検査もありますので、ご希望の方はクリニックへ御来院ください。

不育症の治療

① 抗血小板療法

低用量アスピリン療法行います。頭痛の際によく使われる「アスピリン」というお薬を少量内服することで、血をさらさらにする治療を行います。主に基礎体温の高温中期からアスピリンの服用を始めます。

② 抗凝固療法

主に抗血小板療法を行いますが、抗リン脂質抗体が2回目も陽性の場合はヘパリンという血をさらさらにするお薬も同時に注射します。

Contraception避妊法

3. 当院の通常避妊、緊急避妊方法

低用量ピル

・経口避妊薬(OC)とは?

主に経口避妊薬として使用され、自由診療となります。OCは世界的にも主流で、世界の約一億人の女性をサポートしていると言われています。日本では1999年の発売以降、選択する人は年々増えています。

※超低用量ピル(LEP)は、月経困難症や月経前症候群等の改善薬として使用されることが多く、保険適用となります。身体の症状から、イライラや不安等の精神的な症状の改善、病気の予防等において、10代の若い人から幅広い年代の現代女性をサポートしています。

・低用量、超低用量ピル(OC、LEP)の様々な役割
  • 月経困難症の改善
  • PMS(月経前症候群)PMDD(月経前不快気分障害の改善)
  • 月経不順
  • 過多月経の改善
  • 子宮内膜症
  • 子宮腺筋症の改善
  • 肌荒れ・にきびの改善
  • プレ更年期症状の改善
  • 不妊症の予防
  • 卵巣がん
  • 子宮体がん
  • 大腸がんの予防など
・低用量、超低用量ピル(OC、LEP)の特徴

毎日1錠ずつのむだけで、確実な避妊ができる。月経を自分の好きな日に移動できます。月経痛が軽くなる、月経量が減る等避妊以外の利点があり、女性が主体的に否認するかどうか決めることができます。妊娠を希望する場合は、服用をやめるだけです。健康な若い女性が服用する場合には、副作用は極めてまれです。

・副作用

服用開始初期に、頭痛や嘔気、不正性器出血等のマイナートラブルが生じることがありますが、服用していくうちに治まることが多いです。

緊急避妊ピルとは

アフターピルとも呼ばれます。緊急避妊はコンドームが破けた・脱落した、コンドームから漏れた、ピルを飲み忘れた、避妊を行わず、性交渉をした、等といった場合に後から避妊を行います。緊急避妊を行うには、性行為後、3日(72時間)以内に婦人科を受診して、緊急避妊ピルを服用します。
緊急避妊ピルでは約80%望まない妊娠を避けるとされています。効果は約80%とされています。緊急避妊ピル服用後、次の月経まで性交渉を避ければ、効果は約90%とも言われています。但し緊急避妊ピルはあくまで「緊急」となります。より確実な避妊をお考えの方は、緊急避妊後、低用量ピルを使用することをお勧めします。健康保険は適用されません。性交後2週間程の時点で、必ず妊娠検査薬で妊娠していないことを確認しましょう。

子宮内避妊システム(ミレーナ)

子宮内避妊器具(IUD)に黄体ホルモンを付加した避妊システムで避妊率が99.9%と現在日本にあるどの避妊方法よりも確実な避妊効果です。また、通常のリング、IUDでは装着すると月経量が増えるという短所がありましたが、本システムは月経と月経痛が劇的に少なくなるのです。
一度、子宮内に装着すれば最大5年間有効です。また、子宮内膜を薄く保ちますので、子宮体がんの予防にもなります。喫煙、高血圧、血栓症、肥満等によりピルが適応外の方にも使用いただけます。費用は自費で60,000円と決してお安い金額ではありませんが、5年間で考えますと、一月1,000円程とピルなどよりも低コストです。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。