ピル/IUS
ピル/IUS
ピルは、エストロゲンとプロゲステロンと言われる女性ホルモンの配合剤です。排卵を抑制させるため、月経に関連したトラブル(月経困難症や月経不順、不正出血、月経前症候群など)や避妊に効果的です。他には月経日を移動させることができたり、子宮内膜症の治療、ニキビや多毛症、プレ更年期症状の改善、卵巣がん、子宮体がんの発症を抑制する効果もあります。
継続して服用することで、月経の日数や経血量を減らすことができます。その結果日々の生活が楽になり、月経に関連したトラブルが減ります。
OC
(経口避妊薬)妊娠は病気ではないと判断されるため、避妊を目的とする場合は保険適用外で自費診療となります。
LEP
(保険適用の医療用ピル)医師の診察を受けて、治療の一環として低用量ピルの服用が必要と判断し処方されたもので健康保険が適用されます。
主な症状:月経痛・月経困難症・PMS・月経不順・過多月経・子宮内膜症など
ラベルフィーユ(第2世代、3相性)・アンジュ(第2世代、3相性)・ファボワール(第3世代、1相性)
全て1シート2,200円
フリウェルULD(第1世代、1相性 超低用量ピル)・フリウェルLD(第1世代、1相性)・ヤーズ(第4世代、1相性 超低用量ピル)・ヤーズフレックス(第4世代、1相性 超低用量ピル 連続法)・ドロエチ(第4世代、1相性)・ジェミーナ(第2世代、1相性、連続法)
服用開始初期に、頭痛や嘔気、不正性器出血などのマイナートラブルを生じることがありますが、服用していくうちに治ることが多いです。
一番怖い合併症は血栓症といって静脈の中に血栓(血の塊)が出来てしまうものです。こちらを発症させないように、定期的にチェックをしながら治療を行なっていますので安心して受診して下さい。
毎日1錠ずつのむだけで、確実な避妊ができます。低用量ピルは正しく内服すると99%以上の避妊効果があり、他の避妊法よりも効果が確実であることがわかっています。
妊娠を希望する場合は、服用をやめるだけです。
旅行なやスポーツ、受験や大会など、大切なイベントの日程が生理と重なる場合、月経前や月経中の不調で本来の実力を発揮できず困っている方、月経不順や不正出血で旅行などの大切なイベントに出血が重ならないか不安を感じている方にとって、月経日を動かせるピルは大きな味方になってくれます。月経周期をずらしたい、こういう場合、中用量ピルもしくは低用量ピルを内服することによって、生理日の移動(月経を早める/遅らせる)ことが可能です。問診で月経の時期と周期を確認し、適切な方法をご案内します。月経を外したい日の直前だと月経移動できなくなることがあるため、予定が決まったら早めの受診(ずらしたい月経の1周期前の月経前後)をお勧めします。
低用量ピルはドーピング対象薬ではありません。アスリートのピル使用率も徐々に上昇傾向にありますので、スポーツをしている方も安心して相談して下さい。
ピルは1日1錠をきちんと内服する必要があります。服用を忘れると、不正出血を生じたり、生理がきてしまうことがあります。また副作用として、嘔気、頭痛、乳房の張り等を生じることがあります。
生理の予定日のおよそ5日前からピルを飲み始め、生理を避けたい日まで内服します。ピルを内服している期間中は生理が来ません。通常、飲み終えてから2-4日で生理がきます。この方法では、排卵日以降にピルを内服するので、妊娠の可能性がないことが条件になります。
生理が始まって2-3日目からピルを飲み始め、生理を避けたい日の10日前まで服用します。飲み終えてから2-4日目でいつもより少ない量の生理が来ます。この方法では、できるだけ早めに受診する必要があります(ずらしたい生理のひとつ前の生理が始まる前に受診して下さい)また、この方法では、低用量ピルを使用することもできます。中用量ピルに比べて、嘔気や頭痛等の症状が出にくいとされます。
緊急避妊ピルとはアフターピルとも呼ばれます。
緊急避妊はコンドームが破けた・脱落した、コンドームから漏れた、ピルを飲み忘れた、避妊を行なわず、性交渉をした、等といった場合に後から避妊を行ないます。緊急避妊を行なうには、性行為後、3日(72時間)以内に婦人科を受診して、緊急避妊ピルを服用します。
緊急避妊ピルでは約80%望まない妊娠を避けるとされています。効果は約80%とされています。緊急避妊ピル服用後、次の月経まで性交渉を避ければ、効果は約90%とも言われています。但し緊急避妊ピルはあくまで「緊急」となります。より確実な避妊をお考えの方は、緊急避妊後、低用量ピルを使用することをお勧めします。健康保険は適用されません。性交後2週間程の時点で、必ず妊娠検査薬で妊娠していないことを確認しましょう。
ミレーナとは、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システム(IUS: Intrauterine System)です。
子宮内避妊器具(IUD)に黄体ホルモンを付加した避妊システムで避妊率が99.8%と現在日本にあるどの避妊方法よりも確実な避妊効果です。
また、通常のリング、IUDでは装着すると月経量が増えるという短所がありましたが、本システムは月経量と月経痛の減少が確認されています。
月経が始まった日より7日目までの月経の終わりかけに挿入をおすすめしています。
また、挿入後は、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後にミレーナ®の位置の確認をします。その後は状況に応じて1年ごとに検診を行ないます。
ミレーナ®装着後は、出血・腰痛・下腹痛といった症状がみられる場合があります。これらの症状は徐々に良くなることが多いですが、症状が長引いたり、痛みがひどくなったりする場合などは我慢をせずにご相談下さい。
また、ミレーナ®装着中は以下のような症状が現れる場合があります。出血が長く続く場合や発熱、下腹痛などがある場合は早めにご相談下さい。
*ミレーナ®が自然に脱出したり、ごくまれに子宮の壁に入り込んでしまったりすること(穿孔)があります。装着後は、ミレーナ®が子宮の正しい位置に留置されているかを定期的な診察が必要です。
費用は避妊を希望されている場合は自費で60,000円と決してお安い金額ではありませんが、5年間で考えますと、一月1,000円程とピルなどよりも低コストです。ご興味のある方は、お気軽にご相談下さい。
月経困難症や過多月経の方で治療として挿入を希望される方は保険で11,000円位です。
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