2025年7月24日

妊娠が分かったら早めに受けておきたいのが妊婦健診です。
特に初回の健診は、妊娠の確定や母体と胎児の健康状態の確認、今後の健診スケジュールや生活指導など、出産に向けた初めの一歩として重要です。
しかし、初めての妊娠では「いつ行けばよいのか」「どんな検査を受けるのか」「何を持って行けばいいのか」など分からないことも多く、不安になる人も少なくありません。
先に受診時期や検査内容、持ち物などを知っておけば、心配や緊張を軽減して妊婦健診を受けられるでしょう。
この記事では、初回妊婦健診の時期や流れ、検査の内容、必要な持ち物などを紹介します。
初めての妊婦健診を控えている人やご家族は、ぜひ参考にしてください。
初回の妊婦健診の流れと目的
妊娠が分かったら、まず受診するのが初回の妊婦健診です。母体や赤ちゃんの状態を確認し、出産までの健康管理をスタートさせる重要な機会になります。
ここでは、初回妊婦健診の時期や流れ、確認される内容やその目的などについて紹介します。
初回の妊婦健診はいつ行く?
初回の妊婦健診は、妊娠の兆候が現れた後、できるだけ早い段階で受けることが推奨されています。
医療機関や自治体によって異なりますが、妊娠5~8週頃に受診するケースが多く、「月経予定日から1週間以上経過している」というタイミングを考えると分かりやすいです。
受診が早過ぎる場合、超音波検査で胎嚢が確認できないケースもあるため、適切な時期を考えましょう。
ただし、体調に不安がある場合はその限りではなく、出血や腹痛などの症状がある場合はすぐに受診してください。
初回の妊婦健診の基本的な流れ
初回の妊婦健診では、妊娠状態に問題がないかどうかを確認し、妊娠週数や体調に応じた対応について医師から説明を受けます。
検査や問診の内容をあらかじめ知っておくと安心です。
自治体や医療機関によって細部は異なりますが、一般的な流れは以下になります。
- 超音波検査で胎嚢・胎芽・心拍の確認
- 血液検査(血液型・感染症・貧血など)
- 尿検査(糖・蛋白・感染の有無)
- 血圧・体重測定
- 必要に応じた内診
- 生活習慣や既往歴などの問診
- 妊娠届の案内や母子手帳交付の説明
- 今後の健診スケジュールや注意点の説明
健診では、検査結果をもとに妊娠週数が推定され、医師から生活上の注意点や今後の受診について案内されます。
初回の妊婦健診で得た情報を活用しながら、不安や心配を軽減した妊娠生活を進めていきましょう。
母子手帳交付の目安
母子健康手帳(母子手帳)は、医師から妊娠が確定したと診断された後、自治体の窓口で交付されます。
交付する時期は法律上明確に定められていませんが、医師による妊娠の確定診断があればいつでも取得が可能です。
母子手帳は、妊婦健診の記録や出産後の子どもの健康管理にも使われる重要な冊子です。
交付時には、妊婦健康診査受診票(公費補助券)や妊娠・出産に関する資料、相談窓口の案内なども一緒に渡されるため、早めに手続きを行うことで、妊娠や出産についての疑問や不安を解決しやすくなるでしょう。
自治体によってはオンライン申請が可能な場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
医療機関で確認されること
初回の妊婦健診では、妊娠の継続が正常に進んでいるかどうか、医療機関でさまざまな確認が行われます。
まず、超音波検査によって子宮内に胎嚢が存在するか、胎芽や心拍が確認できるかをチェックします。これにより、子宮外妊娠や流産など異常妊娠の判別が可能です。
また、母体の健康状態についても丁寧にチェックされ、既往歴や基礎疾患、日常生活での注意点などを問診で聞き取ります。
血圧測定や体重測定など、各種の測定も行われます。妊娠高血圧症候群やその他の合併症のリスクに関係するため、正確な測定ができるように注意しましょう。
リスク説明や生活指導は、医師や助産師と詳しい話をする機会になるため、疑問や不安があればぜひ積極的に質問してください。
妊婦健診が重要な理由
妊婦健診は、母体と赤ちゃんの健康を継続的に見守るために欠かせません。
特に初回は妊娠の確定だけでなく、母体の健康状態や合併症リスクを早期に把握しやすいため、健康的な妊娠期間を送るためには重要な機会になります。
また、定期的な健診を受けることで、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、貧血などのトラブルを早期に発見し、適切な対策や治療につなげやすくなることも重要な目的です。
赤ちゃんの成長や発育の状況も確認できるため、必要に応じて追加検査や専門医への紹介も可能になります。
初回の妊婦健診で行われる主な検査
初回の妊婦健診では、母体と赤ちゃんの健康状態を確認し、安心して妊娠生活を進めるためにさまざまな検査が行われます。
ここでは、初回妊婦健診で受ける主な検査内容について紹介します。
血液検査と尿検査
血液検査と尿検査は、初回の妊婦健診で必ず実施される検査です。
どちらも母体の健康を守るだけではなく、赤ちゃんが安全に育つ環境を整えるためにも欠かせません。
血液検査では、貧血や血液型、感染症の有無、肝機能や腎機能など母体の健康状態を総合的に調べます。
特に妊娠中は貧血になりやすいため、ヘモグロビン値のチェックが欠かせません。
また、B型肝炎やC型肝炎、HIV、梅毒、風疹抗体などの感染症の有無も調べることで、赤ちゃんへの影響や院内感染の予防に役立ちます。
尿検査では、糖や蛋白、潜血などを調べ、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクを早期に把握します。
超音波検査の目的と進め方
超音波検査では、子宮内に胎嚢があるか、胎芽や心拍が確認できるかなど赤ちゃんの状態を調べ、正常な妊娠かどうかを確かめます。
特に妊娠初期は、子宮外妊娠や流産などの異常を早期に発見する必要があるため、注意深い観察が行われます。
また、妊娠週数の正確な判断や、多胎妊娠(双子など)の有無もこの段階で分かることが多いです。
超音波検査は痛みを伴わず、結果がその場で確認できるため、妊娠が順調かどうかがすぐに分かります。
内診と問診
初回妊婦健診では、内診と問診も子宮の状態や母体の健康状態を把握する重要な検査です。
内診では子宮や卵巣の状態を直接確認し、腫瘍やそのほかの異常がないかを調べます。
また、子宮の大きさや形、柔らかさなどを診ることで、妊娠の週数や成長状況の目安になります。
一方、問診では妊娠の経過や既往歴、アレルギー、持病の有無、服薬中の薬などについて詳しく聞かれるため、可能な限り詳細に答えましょう。
初回検査での結果の見方
初回妊婦健診で受けた各種検査の結果は、母体と赤ちゃんの健康状態を総合的に把握するための基礎情報になります。
血液検査や尿検査で異常が見つかった場合には、早期の対応や専門医への紹介につながります。
例えば貧血が見つかった場合は、食事指導や必要に応じて鉄剤が処方されることが多いです。
また、感染症が確認されれば、赤ちゃんへの影響を軽減するための治療や管理が必要です。
そのほかの検査も妊娠期間を健康的に、かつ、安心して過ごすために欠かせないため、結果をしっかり把握しましょう。
結果を見ても分からないことがあれば、医師や助産師に質問してください。
初回妊婦健診の持ち物と準備
初回の妊婦健診に必要な持ち物をそろえておくことで、当日の受付や診察がスムーズに進みます。
ここでは、初回の妊婦健診に必要な持ち物や、あれば便利なものなどについて紹介します。
母子手帳
妊娠が確定したら、市区町村の窓口で母子手帳を受け取ります。
母子手帳は妊婦健診の記録や、赤ちゃんの成長記録、予防接種の履歴などを管理する大切な冊子のため、妊娠期間中はもちろん、出産後も大切に保管しましょう。
初回健診の時点で母子手帳が交付されていない場合がほとんどですが、健診結果の記載が必要なため、取得できるタイミングで早めに受け取ることをおすすめします。
健診の際は受付で母子手帳を提示し、医療機関で診察結果や検査結果を記入してもらいます。
また、母子手帳には妊娠・出産に関する情報や育児支援サービスの案内なども記載されています。
自治体が提供している支援サービスや制度などを把握するためにも、先に目を通しておくことをおすすめします。
健康保険証や必要書類
健康保険証や妊婦健康診査受診票(公費補助券)などは初回の妊婦健診に持参しましょう。
受診票や補助券などは初回の健診の際にまだ手元にないケースがほとんどですが、医療機関によっては後日精算できることがあるため、必ず確認してください。
健康保険証は医療機関での診察や検査費用の会計手続きで必要です。
また、個人の事情や医療機関の方針によっては、紹介状や以前の健診結果など追加の書類を求められることもあります。不明な点は事前に電話などで確認しておくとよいでしょう。
問診票やメモ
初回妊婦健診では、医療機関から事前に問診票の記入を求められる場合があります。問診票にはさまざまな項目があり、以下のような内容が代表的です。
- 既往歴
- 現在の健康状態
- 服薬中の薬
- 家族歴
- アレルギーの有無 など
このほか、健診時に聞きたいことや相談したいこと、不安な症状などをメモしておくと、医師や助産師とのやり取りがスムーズになります。
その他あると便利なもの
初回の妊婦健診では、待ち時間が長くなる場合や急な体調変化に備えるため、あると役立ちそうなものを用意しておくと安心です。例えば以下のようなものをおすすめします。
- 生理用ナプキン
- おりものシート
- 羽織り物やひざ掛け
- 飲み物
- リラックスできる小物 など
女性用衛生用品は、内診や検査のあとに下着が汚れるのを防ぐためにも役立ちます。
また、院内の空調が気になる人は羽織りものやひざ掛けで体温調節をしましょう。
自分の体調に合わせて、必要と思うものを用意しておくと不安を軽減できます。
初回の妊婦健診の注意点
初回妊婦健診を受ける際は、費用や助成制度の確認、付き添いの有無、体調管理、質問内容の準備などに注意しましょう。
ここでは、初回妊婦健診を受ける際に注意したいポイントについて紹介します。
費用や助成制度の確認
妊婦健診は自治体による公的助成があり、妊婦健康診査受診票(公費補助券)が交付されますが、検査内容や自治体によっては一部自己負担が発生する場合があります。
その際、血液検査や超音波検査、尿検査など内容によって費用が異なるため、事前に医療機関の公式サイトや自治体の案内を確認しておきましょう。
助成制度は居住地によって対象や内容が異なるため、自治体窓口や配布資料で確認してください。
また、健診時には妊婦健康診査受診票、補助券も忘れずに持参しましょう。
費用面で分かりにくい点がある場合は、事前に医療機関や自治体の窓口に問い合わせることをおすすめします。
パートナーや家族の同席について
初回の妊婦健診には、パートナーや家族が同席できる場合があります。同席を希望する際は、事前に医療機関へ確認しましょう。
ただし、クリニックや病院ごとに方針が異なっていることも多く、感染症対策やスペースの都合などで制限される場合があります。
医療機関によっては同席ではなく、家族が待合室で待機する形をとることもあるため、詳細は問い合わせてください。
当日の体調管理
妊婦健診当日は体調管理にも注意が必要です。受診当日に発熱や体調不良がある場合は、無理をせず医療機関に相談してください。
また、健診では、空腹や脱水によって気分が悪くなることを防ぐため、軽い食事や水分補給を心がけましょう。
ただし、血液検査や尿検査が予定されている場合、必要に応じて絶食や水分摂取制限の指示が出る可能性があります。
医師や助産師に質問したいことのメモ
初回妊婦健診は、不安や疑問を解消する絶好の機会です。
医師や助産師に聞きたいことや、不安な症状、生活の工夫などのメモを用意しておくと、限られた診察時間でも的確に相談できます。
例えば、今後の健診スケジュールや出産施設の選び方、体重管理や食事、薬の服用、赤ちゃんの成長についてなど、少しでも気になることは積極的に質問しましょう。
まとめ
初回の妊婦健診は、母体と赤ちゃんの健康状態を総合的に確認し、今後の妊娠生活の指針を得るための重要な機会です。
健診には必要な持ち物や事前の準備、当日の体調管理、費用や助成制度の確認など、できる範囲で備えておきましょう。
初回の妊婦健診をきっかけに、妊娠期間中の体調管理や生活習慣の見直しを意識し、安心して妊婦健診を受けられる環境を整えていきましょう。
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初回の妊婦健診を当院で受診する方は忘れずにお持ちください。
また、健診の際には、妊娠や出産に関する不安や疑問などもご相談いただけます。どのような小さなことでも、どうぞお気軽にお話しください。