手術(流産・人工妊娠中絶)
手術(流産・人工妊娠中絶)
自然流産は10%〜15%の確率でおこる、比較的に多い症例です。
妊娠12週までを早期流産、12週〜22週未満を後期流産と言います。
ほとんどの原因は、妊卵(受精卵)の染色体異常であり、いわば生命力が弱く、自然淘汰される運命にあったものと考えられます。
ですから、母体(ご自身)のせいではありませんのでご自身を責めないで下さい。
当院では12週未満の早期流産の場合手術をなっています。
12週以降の場合は信頼のおける別の施設にご紹介させて頂きます。
早期流産の場合、手術か自然排出を待つ方法がありますが、以下に該当する場合は手術が行なわれます。
ただし、自然排出を希望された場合でも、妊娠に伴う組織がいつ排出されるかの予測ができず突然の大量出血となる可能性もありますし、排出物が不完全の場合、出血や細菌感染のため結局手術と同じ処置が必要になることもあります。
そのため、手術の選択をお勧めしています。
※手術は保険診療になりますが一部自費項目もあります。
術前 | 検査代 5,000円〜6,000円 |
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当日 | 手術費用・静脈麻酔加算 35,000円〜36,000円程 |
※民間の医療保険で給付金が受け取れるものもあるので、ご持参頂ければ書類を作成致します。
手術法は世界保健機関(WHO)によって広く推奨されており、最も安全な方法と言われている「手動真空吸引法(MVA)」によって行ないます。
手動真空吸引法(MVA)の良いところは以下の点であり、「身体にやさしい」手術です。
診察・術前検査
手術についての説明、感染症検査や術前検査など必要な診察を行ないます。
手術当日朝・前処置
説明書に署名をして、ご持参下さい。
手術は静脈麻酔で行なうため、手術当日の朝から絶飲絶食となります。
子宮の入り口を開くため、朝9時30分に来院して頂き、細いスポンジを子宮の入り口に挿入します。その後12時40分位から手術を行ないます。
※当日お付き添いは手術前の時間まで可能です。その後は一旦外出して頂き、午後診療開始以降にお戻り下さい。
手術
手術は、点滴で麻酔し眠って頂いてから手術を開始します。痛くありませんので、安心して下さい。麻酔が始まってから手術が終わるまで、20分程度です。
子宮を傷つけないように、子宮の中をこすったりせずに、中身を吸い出す吸引法*を用いて手術を行ないます。次の妊娠に影響が少ない方法です。術後2時間程度で、麻酔からしっかり醒めて帰宅できます。
術後は自転車や車の運転はできません。ご家族にお迎えに来て頂くことをお勧めします。
術後の生活
手術1週間後と2週間後に経過の診察にいらして下さい。
術後10日間程度は、少量の出血や生理痛のような痛みがみられます(個人差はあります)。感染症を防ぐため、処方薬を必ず飲み切りましょう。術後診察で大丈夫と言われるまでは、シャワーだけにしましょう。術後、発熱やひどい腹痛、生理の2日目のような出血があれば、受診して下さいね。
様々な止むを得ない理由で、妊娠を継続できないことはとても辛いことです。そのような時はご相談下さい。
当院の院長は母体保護法指定医ですので手術が可能です。妊娠6週〜9週の初期中絶が母体にかかるリスクが最も低いのでこの時期が妥当とされています。
妊娠11週までの手術が可能ですので、迷われている方もまずは早めのご来院をお願い致します。
※中絶手術が可能な時期は、母体保護法によって妊娠22週未満(妊娠21週6日まで)と定められています。ただし、妊娠12週を過ぎた場合、死産の届出が必要になります。妊娠12週以降は中期中絶手術となり数日間の処置が必要になりますので、当院では対応しておりません。
流産手術と同様です。
人工中絶 ※全て自費になります。
術前 | 検査費 20,000円+手術予約金 30,000円 合計 50,000円 |
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当日 | 手術費用・静脈麻酔加算 100,000円-予約金 30,000円 合計 70,000円 |
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